
漆喰を使った「呼吸する壁」をご存知ですか?
漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果があり、調湿機能に優れた漆喰壁は、年中湿度を快適に調整してくれます。昔からある「蔵」の内壁にも漆喰が使われています。
他にもいろいろな効果があるので施工事例を含めてご紹介したいと思います。
漆喰とは?
漆喰はヨーロッパ全域で3000年以上前から現在まで、ごく当たり前に使われる壁材です。アルプスの麓のスイス地方では特に、アルプスから豊富に産出する高品質の石灰岩を原料にした漆喰を使うことが現在でも盛んです。
古代から、スイス漆喰の強い殺菌性や、湿気を過ごしやすくコントロールする調湿性、そして空気を浄化する機能は、暮らしをバランスよく健康に保つことが知られています。
海に囲まれた日本の漆喰と違い、スイス漆喰にはのりなどを入れません。
石灰と石灰が直接結合し、ほとんど不純物なしの元の石灰岩のようにとても堅く丈夫になっています。
スイス漆喰の4つの特徴
①嫌なにおいをおさえる
理由にスイス漆喰の強アルカリ性と吸収性があります。空気中の匂いの成分や有害な化学物質をスイス漆喰が吸着します。
Ph12.4という他にはない強アルカリ性が、匂いの成分などの有機物を分解してしまいます。ワインそのものの薫り以外の匂いを避けたいワインセラーなどでよく使われたり、王家のお城など高貴な場所で、においや菌の繁殖を抑えたいときに使われてきたようです。
②自浄能力が非常に高い
白い壁に泥や、コーヒーなどついてしまったとき、普通の素材の白い壁でしたら2週間経過しても汚れは一向に落ちないですが、なんとスイス漆喰の場合は汚れが落ちていくのです!
③カビから健康を守る
私たち日本はカビが発生しやすい条件は、冬をのぞいて当たり前です。そこで漆喰の調湿性で結露を防ぎ、強アルカリ性がカビを完全に殺します。100%天然なのでカビが好む合成樹脂などは含まれていないので、安心してご利用頂けます。
④シックハウス症候群対策にも有効
シックハウス症候群の原因は、壁紙に使用されている接着材料や家具などから揮発されるホルムアルデヒドという物質が関係していると言われています。
このホルムアルデヒドを体内に取り込むと、のどの痛みやアレルギー症状を発症する恐れがあります。
漆喰はこのホルムアルデヒドを吸収してくれます。
スイス漆喰を使ったパウダースペース

こちらのパウダスペースには天井にスイス漆喰、床・石・壁には宇治茶葉を入れ込んでいます。
かんりすでは、このようなオリジナルな施工も可能です☺